DP8408/DP8409の実力

Z80やV40などのCPUはDRAMをリフレッシュしていいタイミングで#REF信号を出してくれるから、通常の読み書き信号とバスを奪い合うことなくリフレッシュできる。ただし、それはひとつの大きな課題を解決するというだけで、すべての問題が払拭されるわけではない。残された最大の問題は、アドレスマルチプレクス、つまり、アドレスの下位を与えて#RAS端子をLとし、下位と上位を切り替え、上位を与えて#CAS端子をLにするという、一連の手順のタイミングをどうとるかにある。これらの動作は基準になる信号がどこにもなく、遅延線かコンデンサと抵抗か、いずれにせよそういうアナログ的手法で作らなければならない。
そのアドレスマルチプレクスまで面倒見てくれる希少なチップがナショナルセミコンダクタのDRAMコントローラ、DP8408/DP8409だ。これらのチップはアドレスマルチプレクスのタイミングをとる半導体の抵抗とコンデンサを内蔵し、噂によると製造段階でレーザートリミングして最適に調整されているらしい。現在は3端子レギュレータの7805などがレーザートリミングで出力電圧を調整しているが、当時、それは最先端の技術であり、そのまま価格に反映された。秋葉原の部品店で動作保証つきの新品を買うと、確か8,000円くらいしたと記憶している。もっとも、ぼくがもっているのは亜土電子の1,000円のジャンク袋に入っていたやつだから、動作しない可能性があるかわりにタダ同然なのである。
DP840X
ということで、さしあたりDP8408で64KバイトDRAMボードを作ってみることにした。マニュアルは、亜土電子がT-ZONEになってから同店で3,000円くらい出して買った。DP8408は駆動能力も十分に大きく、DRAMの8個くらいは直結できる。基本的に外付け部品なしでいいのだが、Z80は書き込み信号#WRがでるタイミングが遅いせいで、TTLをひとつ使うことになる。だとしても、初心者が確実にDRAMを動かそうとしたときこれ以上に便利なチップはないのである。
広告
カテゴリー: DRAM パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中