2716の挫折

本物のTiny BASICはだいたいがプログラムサイズ2Kバイトを目指して作られており、2KバイトのROM、2716におさまる。今だとこの小さなROMは入手しにくいし価格が高いし書き込み装置がないし、これで動くコンピュータもないから、32Kバイトの27256に書いてAKI-80とかで動かすのが普通である(どちらも普通でないという話は別にして)。先達が血の滲む努力で2Kバイトにおさめたものを32KバイトのROMに書くというのはちょっとどうだろうか。調べてみると2716は若松通商の倉庫にまあまあの数がある。そこで、まず2716の書込み装置を作り、成功したらコンピュータも作って、実際、ギリギリの条件でTiny BASICを動かしてみることにした。

2716が昔のROMだからといって書込み装置まで昔風に作る必要はまったくない。書き込み装置はUSBでパソコンと接続し、それなりのアプリケーションで操作できるようにする。実はある公の文書でこの装置がもう完成しているかのように書いてしまった。実際、ハードウェアは下に示すとおり出来上がっていて、やっつけのソフトウェアで16バイトを書き込めた。この状態を出来上がったことにした、というか、つい少し見栄を張ったわけだが、ソフトウェアを完成させて2Kバイトを書き込んでみると後ろのほうで失敗する。これは相当まずい。

曲がりなりにも書き込めたのだからハードウェアに致命的な誤りはないはずだと思案していたら、何だか生暖かい嫌な空気が流れてきた。2716がひどく発熱している。いったんUSBのケーブルを抜いて(つまり電源を遮断して)配線を確認したが誤りは見付からない。またケーブルを挿して各部の電圧をあたってもやはり正常。そこで2716をひとつ壊す覚悟を決めて書き込み用の高電圧を掛け続けてみたところ、本来は25Vなければいけないものが時間とともに10Vあたりまで下がってしまう。ステップアップコンバータのスイッチング用のFETは電圧を維持しようとしてフル稼働し、こちらも相当な熱を発している。

ステップアップコンバータは別の製作物で12V/500mAでもビクともしなかった回路だ。これが熱を持つのは、ただごとではない。配線が正しい以上、2716が驚くほど大きな電力を食うことになる。データシートでは書き込み用の高電圧の電流が最大30mA、電源の電流が最大100mAとなっているが、絶対にそんなものでは済んでいない。古いチップを甘く見ていたことを反省しなければならない。というより、データシートは正しいのか。そして、2716にどうにかプログラムを書き込んだとして、こんなものを積んだコンピュータをいったいどういう電源で動かせというのだ。

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