Raspberry Piで赤外線リモコンをシミュレートしようと頑張っている最中、lircというのがもうそれを実現していると知る。sudo apt-get install lircでインストール完了。ってくらいだから正式に認められた有名なやつなんだろう。不勉強を恥じる。実は、未発表の解析プログラムがなかなか良い成果を出していて、ちょっと自信があった。lircが同じ働きをもっていたら、ここ1ヶ月の努力が徒労に終わる。期待と不安が入り混じった複雑な気分で動かしてみる。
リモコンの解析は irrecordコマンド。ここで失敗する人がたくさんいるようだが、その原因はたぶんめちゃくちゃわかりづらい操作。参考にしてもらえるかもしれないから正しい操作を紹介しておく。
[2013年10月7日一部訂正]
最初はリモコンのボタンをいくつか適当に長押しする。押すたびにドットが表示され、これが80文字になったところでいったん解析情報の一部が表示される。が、ここで終わりではなく引き続き普通押し長押し(たとえ長押しの効果がなくても)の操作を続ける。これが80文字になるとまた解析情報の一部が表示されるが、まだ終わりではなく、ここからが本番。名前を入力し、解析したいボタンを押す。ことによっては、もう1回押せといってくる。
名前の入力とボタンの解析を必要なだけ繰り返す。終了は名前を入力せずに改行。ことによってはまだ続きがあって、同じボタンの普通押しを繰り返す。20回くらい押したところで終了となる。
ほとんどのリモコンは解析に成功するが、ダイキンのエアコンとパイオニアのDVDプレーヤで失敗。たぶん、信号を2発発射するリモコンに対応していない。こういっては語弊があるが、してやったりの気分(対応している)。ボクが開発中の解析プログラムは信号を2発発射するやつにも対応し、いまのところ解析できないリモコンがない。ただし、リピートを解析しない点で負けている。
lircにとって解析は機能の一部であり、再生はもちろんネットワーク経由で操作できるなど盛りだくさん。そもそも構成が本格的で、本体はデーモンだし入力出力はデバイスドライバで制御する。解析ひとつとって勝った負けたと小さなことを言っている場合ではない。開発中のプログラムは、記録の形式をlirc互換にして存在感を高めることにしよう(負けてるし)。