大人気なくてごめんなさい

Amazonのカスタマーレビューで「作って遊べるArduino互換機」のUncompatinoがあんまりな言われようをしているので、ちょっと大人気ないとは思うが、見解を表明しておく。

Uncompatinoの動作が不安定という事例はいまのところこの方の1件しか聞いていない。困ったことに症状がわからない。オシロスコープで調べたという話から、そういう調べ方が必要な症状を思い浮かべてみたが、見当がつかない。向学のために、ぜひ症状を発表してもらいたい。

発振器がクリスタルでなくセラミックなのでオリジナルより精度が悪く、ここを非互換にするのはけしからん、というのは明らかな事実誤認。Arduino UNOのマイコンは発振器がセラミック。ボード上のクリスタルはUSB-シリアル変換をするもうひとつのマイコンにつながっている。冒頭の「互換性が乏しい自称Arduino互換機」という表現の根拠のひとつがこれなら、何とか考え直してもらえないだろうか。

ピン配置がオリジナルのArduinoと異るという主張にはまったく心当たりがない。もしかしたら3.3Vピンに3.3Vが出ていないことを指しているのかもしれない。が、それはパーツセットを1000円に収めるために部品表から事実上不要な部品を削除しただけのこと。書籍に掲載したもうひとつの部品表のNJM2845DL1-33、0.33μF積セラ、100μFケミコンを買い足してもらえれば、オリジナルより凄い3.3Vを出力する。

FT232RLのハンダ付けが無理という話は、苦労している人がたくさんいる事実を認める。苦労しても成功する場合が多いと思う。書籍のやりかたで、机にこぼしたコーヒーがティッシュペーパーに染み渡るように、ハンダが吸い取り線をのぼっていって、とてもきれいに仕上がる。

uncpnpatino_proto

ボクは試作の段階からもう20台ちかく書籍に書いた方法で手作りし、すべて一発で動作させている。所定の働きが実現しただけでなく、測定器を総動員して電気的特性に異常がないことを確認した。とはいえ、絶対に間違いがないと言い切るほど思い上がってもいない。設計に誤りがあれば対策が必要なので、ご批判には症状がわかる程度の説明を付け加えていただけるとたいへん有難い。

広告
カテゴリー: Arduino, 世間話 パーマリンク

大人気なくてごめんなさい への7件のフィードバック

  1. 老技師 より:

    ご飯粒で仮付けが良かったですね。最近Arduinoを始めました。avrdudeがどうしてもエラーが取れないのでAVRISPでブートローダー書き込みして実装したら完成しました。基板がもう1枚あるので、もう1回TRYしようかな?書籍をだぶって購入してしまったので。(笑)

    • vintagechips より:

      老技師さんこんにちは。どういういきさつでダブってしまったのかわかりませんが印税を二重に頂き毎度ありがとうございます。AVRISPで書きこめてちゃんと動いているなら少なくともハードウェアは完成していますね。

  2. kiyo より:

    こんばんは。私は特典付きの本を買ったのでCDと基板1枚おまけでした。FT232RLの取り付けの際、ご飯で仮止めしなかたので少しずれました。だからPCに接続するのが嫌で昨日接続して、今日LEDのブリンクができました。私の構想はDDSを動かし無線機を作ることです。頑張ります。秋葉でアンコンパチーノを3セット買いました。

    • vintagechips より:

      kiyoさん、はじめまして。FT232RLが少しズレているのは、機能に影響がない以上、手作りならではのお洒落な仕上がりだとボクは思いますよ。DDSを知らなかったので、さっき同僚に教えてもらいました。マイコンの応用範囲は無線機にも及んでいるのですね。

  3. オシロ より:

    Amazonのレビューは私も見ました。1,000人いれば1,000通りの捉え方をするものだなと改めて思いました。
    初めての経験でしたがFT232RLも問題無く動作しArduinoの仕組みも前よりぐっと理解できたので、本の他のシールドを製作しながら、ユニバーサル基板で自作Arduinoを2台製作してみました。
    秋月で、敢えてFT232RL単品と変換基板を買い、且つ基板に載せらるように変換基板左右をカットし、ポリウレタン導線で232RLに直付け配線。問題無く動作しました。(こうなると変換基板は232RLを載せるだけのものですが)
    さらに、5Vスイッチング電源とUSB5Vと自動切り替えができるようにFETでスイッチできる互換機を製作中です。
    何気なく買った本の1冊ですが、私にとってこの本は非常に参考になり、これができるとあれもできないかと色々アイデアが生まれ、新しい部品を使う事への理解が深まるきっかけになった本です。本当に感謝しています。
    どこかでお礼が言えないものかと思っていました。
    有り難う御座います。

    • vintagechips より:

      オシロさん、こんにちは。読者の方にそういう感想をもってもらえると凄く嬉しい。こちらこそお読みいただき有難うございます。ボクはいつも「一緒に電子工作を楽しみましょう」というつもりで書いているので、オシロさんのように自らの力で発展させてくださる読者がいることは、今後の力になります。

  4. オシロ より:

    早速お返事頂き有り難う御座います。
    ひとそれぞれ千差万別だとは思いますが、私にとってはこの本はぴったりツボにはまったという感じで、仰るように「一緒に電子工作を楽しみましょう」というのを実践させてもらっています。
    今年の1月にArduinoを買い、それがスタートでいろいろいじっています。判らない事だらけの中でもPICをかじってみたりしましたが、結局Arduinoに戻り、この本を手にし、少し判り掛けていたところ(全体像と電子工作の楽しさが)だったので、本当にドンピシャだったと思っています。
    少しアレンジを加えたUncompatino互換機2台も問題無くArduinoとして動作していますよ。
    多少トラブルもありますが、乗り越える度に知識が深まりさらに楽しくなっていく、そんな感じです。
    次出される本を楽しみにしています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中