ザイログZ8はユニバーサルボードに総手配線のコンピュータがすでに出来上がっていて(参照→ザイログZ8の真実)、あとは2716ライタが完成し2716が使えるようになればすぐ動く状態にあった。このたび2716ライタの自作を諦めて5800円の書き込み装置TL866CSを買った。問題をカネで解決した形になるが、自作の過程でオシャカにした部品代がとっくに5800円を超えている。何はともあれ2716が使えるようになったのでピンのH/Lを交互に切り替えるだけの簡単なプログラムを書いて動かしてみたところ、ピンにテスタを当てる間もなく電源回路の3端子レギュレータが燃え尽きてしまった。机上の計算とは異なり、消費電流が1Aを超えている。
いつもなら修理するところだがこのところの暑さで気力を失っており、プリント基板を起こして作り直した。電源は5V/2AのACアダプタを使うことにして安定化回路をスルー、ついでにいくつかの独創的なロジックを廃止し、ありきたりなものに変更している。ロジックの大きな変更はアドレスラッチ信号の先頭でラッチするようにしたこと。そりゃあそうだろうと思うかもしれないが、そのためにはアドレスラッチ信号を反転させる必要があり、回路図が美しくない。Z8がはじめから反転した信号を出してくれれば何の問題もないのに、どうしてそうなっていないのだろう。
現状とりあえず全部のICを乗せ替えたところ。このままACアダプタをつないで電源を入れればピンがH/Lを交互に切り替えるはずだが、恒例の「どこかひとつ間違える」というのが今回はないのが凄く不安。感光基板で自作したプリント基板のオープン/ショートくらいは確認しておこうと思う。かくしてまた作りっぱなしのコンピュータが1台増えた。
Z8ののマスクROMにBASICが焼いてあるZ8671がebayの出てましたが、試されたら如何でしょうか?ちなみに2個入手してみました。
滝下さん、こんにちは。その前に、作りっぱなしになっているコンピュータの電源を入れてテストプログラムを動かし、ハードウェアが正常に動作することを確認しなければなりません。そのくらいのことがこの2年なぜできていないかというと、それをやった直後に何が起きようとも(たとえICが火を吹こうとも)現実を受け入れる覚悟がまだできていないからです。この状況を私は「中学生の告白の心理」と呼んでいます。おススメの試みはTODOリストに書き加えておきます。情報ありがとうございました。
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