初代Z80ボードが復活の兆し

前回の投稿で1回だけ動いた記憶があるといった初代Z80ボード(下の写真)が本当に動いたんだっけなあと思って資料を調べた。何しろ物心ついてからずっと書き続けてきた電子工作ノートがある。それとこのブログの先頭のほう(2008年前後)の投稿を突き合わせてことの経緯が判明。始めに秋月電子通商のAKI-80とイビデン産業のMIRI15AIIを動かし、続いてこれらにDRAMを接続して動かし、以上の実績をもとに初代Z80ボードを製作。簡単なプログラムで端末にhello, worldを表示。これは成功。ところがタイニーBASICを動かそうとして以降ぜんぜん動いていないのだった。

SBCZ80tandy
前回の投稿で述べた教訓を踏まえ、改めて動かない原因を探る。部品は整然と並んでいるが裏側の配線はひどい(下の写真)。それにDRAMを除いてバイパスコンデンサがない。動かない原因はいくらでも思いつくが、1回だけ動いてあと動かない原因となると難しい。で、ふと閃いてプログラムを調べたら、やっぱりね、DRAMのダミーサイクルを実行していない。原因はこれだと思う。AKI-80やMIRI15AIIのSRAMで動いたタイニーBASICを端末のところだけ修正してのせちゃったのだ。

SBCZ80Tandy_bottom

プログラムの間違いだから修正して動かしてみればいいが、それがそう簡単にはいかない。端末を接続するシリアルが±12Vの電源を必要とするしコネクタが26ピンボックスヘッダになっている。多少の工作をやらなければ動かせない。だから確かな話ではないが、2台続けて動かなかったZ80のコンピュータが近々どちらも正しく動きそう。

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初代Z80ボードが復活の兆し への2件のフィードバック

  1. 老技師 より:

    初めまして、楽しく拝見させて頂ております。最近古いロジックの情報を探して偶然たどり着きました。貴殿の本も何冊か購入させて頂き、愛読させて頂いております。
    本記事とは余り関係が薄いのでここでコメントは?と思いましたが、ROMライターの製作で苦労されておるようですが、頑張って下さい。ROMの読み出しについては資料があるのですが、書き込みに関しては余り見かける機会がないように思います。ましてや、書き込み時における電気的な特性などは、やったことのない人には皆目検討がつきません。誠に勝手ながら頑張ってレポートして頂けます事を期待しています。

    • vintagechips より:

      老技師さん、初めましてこんにちは。ROMライタはとうとう既製品を買って当座をしのいでいる有様です。だとしてもそれでは8749や8755を書き込むことができないので引き続き挑戦しなければなりません。書き込みの電気的特性はROMのデータシートに標準値が書いてあるのですが、書き込み方によっては瞬間的に1Aくらい流れるみたいで、現在の一般的な感覚との違いに頭を痛めております。関心を持ってくださる方がいることに心を強くし、作り散らかした製作物の後片付けをする中で頑張っていきたいと思っています。コメント有難うございました。

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