MCS-85が動いた

1970年代にインテルが発売したマイクロプロセッサでいちばん地味な存在が8085。手短に説明すれば8080と8224と8228/8238をひとつのチップに集積して単一5V電源で動くようにしたもの。いわば製造技術の賜物であって設計技術に見るべき進歩がない。だから有名な8080の直系であるにもかかわらずZ80の陰に隠れ、これといったエピソードひとつ残すことなく製品寿命を終えた。

upd8085ac

8085と8755と8156の一式すなわちMCS-85はもっと地味。きっぱり組み込みを目指していて、電子機器のメーカーは重宝しただろうが、ホビイストは合計100ドルの部品代をひとつの製作物に注ぎ込んだりはしない。ホビイストにウケなかった製品は歴史に名前を残さない。それが、現在は20ドルで買える。たまたま2500円でプリント基板が作れるとわかり、試作に何をやろうかという話になってMCS-85を選んだ。

micom85_top

実物を作ることになってMCS-85とまじめに向き合い、詳細を調べて興味深い事実に気が付いた。MCS-85は、定義によっては世界で最初のマイクロプロセッサとされる4004と周辺ICの一式、すなわちMCS-4とたくさんの共通点がある。代表例をひとつあげれば時分割バスを分離しないまま接続できてプリント基板がきれいに仕上がる。こんな引き回しで大丈夫かというようなパターンだけれど、ちゃんとLEDの点滅ができた。

micom85_view

8085が備える1ビットの入力ピンSIDは(ついでにいうと1ビットの出力ピンSODも)、これまで折に触れて何のためにあるのかわからないと述べてきたが、4004が備える1ビットの入力ピンTESTを受け継いだものと考えれば説明が付く。インテルに妙な言いがかりをつけて申し訳ないことをした。ごめんなさい。

広告
カテゴリー: 8085 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中