最少部品オシロ公開版

最少部品オシロは最少限の平凡な部品だけで構成したオシロスコープ。測定器の王者オシロスコープもボクが作ればこんな感じだぜって見せびらかすことが目的で、当初、プリント基板の頒布までは検討していなかった。しかし、オレンジピコショップさんが電子工作の入門キットを企画してくれたので、ありがたく乗っかって、ここに発表する次第。

最少部品オシロは信号の波形を表示することに全力を注いでいて機能や使い勝手は二の次。信号は0V~5Vの範囲で振れる必要があるし、各種入出力端子がファームウェアの書き込みを兼用しており、凄く不便。電子工作の入門キットとしてはいかがなものかと考え、もうひとつ、これらの問題をまとめて解決する開発・調整用発振器を作った。

開発・調整用発振器は最少部品オシロに対して電源を供給するとともに0V~5Vの範囲で振れる三角波または方形波を出力する。だから、純正の書き込み装置Snapを直結してファームウェアを書き込み、そのまま動作確認まで進める。さらに、その状態でファームウェアを更新できるため、表示の調整や機能の拡張などカスタマイズにも便利。

最少部品オシロと開発・調整用発振器の関連ファイルはGithubに置いた。取扱説明書もそちらにあって、このブログで述べていることを含め、すべてがわかる。じゃあ最初からそっちを紹介しろよって話だが、公開はここと決めているので、いやあすみません。

最少部品オシロ関連ファイル-https://github.com/vintagechips/mp_oscillo
最少部品オシロ組み立てキット-商品ページはこちら
最少部品オシロ専用プリント基板セット-商品ページはこちら
※組み立てキットは最少部品オシロと開発・調整用発振器の基板およびファーム書き込み済みマイコンほか部品一式、プリント基板セットはプリント基板2枚のみ

最少部品オシロは比較的簡単に作れるという点では確かに入門向き。一方、腕のたつ人はRAMが256バイトしかないマイコンで曲がりなりにも波形を表示するファームウェアに関心を持ってもらえると思う。つまり、入門者を誘っておいて深みにハメる作戦。つねづね言っているとおり、ボクは電子工作の仲間をいっぱい増やしたいのだ。

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