remoconスイートほとんど完成

Raspberry Piで赤外線リモコンを解析、記録、再現するプログラムがほとんど完成。コマンドラインで起動するものは解析用プログラムのanalyzerと受信用デーモンreceivedが完璧に動いている。現在、ウィンドウシステムで動く解析用プログラム(統計情報表示機能付き)を開発中。これに送信用デーモンを加え、ドキュメントを整備し、remoconスイートとして公開する予定。現状(コマンドラインのみ)をgithub.com/rutles/remoconで公開中。希望者は
git clone https://github.com/rutles/remocon.git
cd remocon
sudo ./analyzer [-g<赤外線受光モジュールを接続したGPIOポート番号>]
で動作確認できる。

下の画面は最高にひねくれたダイキンのエアコンを解析した例。1回のボタン操作で信号が2発発射され、1発目と2発目で長さが違う。先輩格のlircは解析不能。このプログラムはちゃんと解析、再現(解析してすぐ発射テストが可能)するし、lirc互換形式(コマンドラインオプション-l)で保存すればlircで発射することもできる。ちなみに、このプログラムで発射するときは赤外線LEDドライブ回路をGPIO4に接続する。受信のほう(赤外線受光モジュールの接続先)はどこでもいい。

remocon_1

赤外線受光モジュールと赤外線LEDドライブ回路の接続先はlircにあわせたいところだが、なかなかそうもいかない。lircは受信がGPIO18、送信がGPIO17。受信のGPIO18はPWM出力兼用でウィンドウシステムを起動するとbusyになってしまう。現在GPIO25を検討中。送信は38kHzをハードウェアで生成し、CPUの負担を軽減する関係でGPIO4に固定される。送信用デーモンを視野に入れているから、CPUに負担をかける処理は避けたい。

いずれはlircもウィンドウシステムに対応し、GPIO18をあきらめることになるだろう。そのとき、remoconスイートに合わせたいと思われるような存在になっていたいものだ。

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remoconスイートほとんど完成 への4件のフィードバック

  1. 古村 より:

    突然失礼します。
    本ツールを用いて、過去に保存した「analyzer.conf」をWEB上から信号を送信することはできますか。

  2. 古村 より:

    連投失礼いたします。
    本ツールを用いて、lirc形式で出力したものをlircで実行しようとしたところ、サービス起動中に下記のエラーが出ており困っております。
    アドバイスをお願いいたします。
    出力ログ抜粋
    lircd-0.9.0-pre1[6707]: “0x28C60008083F100C8D208000000058”: must be a valid (__u64) number

  3. vintagechips より:

    >古村さん
    最初の質問について。remoconスイートとlircの互換性はremoconスイートからlircへの一方通行です。逆にlircで解析したanalyzer.confをremoconスイートで再現することはできません。また、remoconスイートはWebとの連携を考慮していません。というか、まだそこまで検討していません。
    次の質問について。あらら。remoconスイートが出力したanalyzer.confに問題がありそうですね。完璧に動いているなんて書いちゃって誤解を招いたかもしれませんが、lirc互換機能は「うちのリモコンでどうにかこうにか成功した」ばかりで、うまくいかないとすれば思い当たる原因が山ほどあり、ここを直せばいいとアドバイスできるレベルではありません。解決できなくてごめんなさい。lirc互換機能は、現在、問題点を洗い出している段階であり、古村さんのコメントが貴重な情報となりました。どうもありがとうございました。

    • 古村 より:

      ご返答ありがとうございます。
      コメント後、色々調べてみたところ、特殊な信号を使ってるエアコンみたいです。
      貴殿のコメント欄を汚してしまい申し訳ありませんでした。

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